うつのリハビリは持続可能な生活からはじめる

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持続可能といっても地球のエネルギー資源の話ではない。心のエネルギーの話だ。心のエネルギーの収支を合わせることで安定した生活が送れる。これはただの喩え話や概念の話ではなく、明確な実感としての方法論である。

心のエネルギーの支出

収支を合わせるというからには支出と収入がある。支出はネガティブなことだけで起こると思いがちだが、そうではない。感情を爆発させれば、正の感情でも疲れるのだ。つまり、心が揺れるということ自体が、心のエネルギーを消費するのである。

間違えてはいけないのが、ネガティブでもポジティブでもエネルギーを消費するという話であって、ネガティブでもポジティブでも変わらないということではない

心のエネルギーにも良い支出と悪い支出があるが、どちらにしても支出であることは変わりなので、収入以上に支出してしまうとジリ貧になっていく。

だから「今日は嫌なことがあったからカラオケでもいってパーッとはじけよう!」だと殆どの人はジリ貧になるのだ。やってはいけない行動だといえる。

心のエネルギーの収入

収入源は1つ。少なくとも凡人は1つだろう。それは睡眠である。

瞑想の達人であれば、天から光を下ろす感じでエネルギーを得られたりするのかもしれないが、殆どの人が心のエネルギー源は睡眠一本で間違いない。

当然、睡眠の質をあげることが、心のエネルギーを増やすことにも繋がる。

収支を合わせよう

心は体と似たところがあって、運動によって体が強くなるように、心も良い支出をしていけば強くなっていくが、出て行く量が多すぎれば疲れが溜まっていく

まずは心穏やかに過ごして、質の高い睡眠をとることができるようになることだ。

うつならば、それは心の骨が折れているのだから、心の運動なんてしている場合ではない
体と同じように、自分の心の状態を確認しながら、まずは収支を合わせることだ。

収支があってきたら、支出の質を改善していくのだ。
借金まみれでパーッと気分転換なんて、金も心も体もジリ貧になるのは当たり前のことで、不思議な事でも何でもない。

うつに必要なのは、心を動かさないことと、よく眠ることだ。
心を動かさないというのは、いい話に感動するというようなことも含む。
仏教的な意味での反省をして涙を流すようなことも含む。

なぜ、腕の骨がつながったばかりなのに腕立てを始めようとするのだ。それはリハビリではない。トレーニングだ。それはいまやることではない。

リハビリ期に自己啓発にハマってなんだか調子を崩す人が多いようだが、それは貯金もないのに株取引をはじめて資産運用するようなものだ。順番を間違えている。収支を合わせて余裕をつくるのが最初にすべきことなのだ。

偉そうに書いてはいるが、体験から得られたことなので、つまりはみんな通る道なのだ。べつにやっちまってしまっていてもダメではない。もちろん私もやっちまった。

ウツじゃない人は、こんなことはまず考えない。この話が「わかる」ということ自体、スゴイことだと思う。

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