身体を動かすことでやる気を出すのは回復してから

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気持ちがネガティブ方向に振り切っているときは、まずはニュートラルにもってくることに専念しよう。気持ちにもリバウンドというものがあるのだ。

気持ちと行動が乖離しすぎると苦しくなる

「つらいときでも笑顔を作れば楽しくなる」なんてことがいわれているが、つらさの質やレベルによっては、それは逆効果になるのではないかと思う。

すごく苦しくて死んじゃいたいくらいで泣き叫びたいのに、笑顔を作るのは不自然だ。
そこは泣き叫ぶほうがスッキリするだろう。

自分の気持ちがネガティブすぎるときに、無理してポジティブな行動をとるとネガティブな気持ちが強調されることがある

「こんなにつらくて苦しいのに、無理に笑顔を作って、私は一体なにをしているのだろうか。人に不快な気持ちをさせないために笑顔をつくっているのだろうか。そんな笑顔に意味があるのだろうか。」

こうなってしまうと逆効果といわざるをえない。

ポジティブシンキングも状況に応じて

行動と気持ちが乖離していると苦しくなるのであれば、考えと気持ちが乖離していても同じような状況に陥ってしまうことがあることも納得できるだろう。

考えと気持ちというのが分かりにくいので、理屈と感情と考えてもらっていい。

お金がなくて食べるものにも気を使う状況で「私はお金持ちになるのでいつでも好きなものを食べれるようになる」と念じ続けても「今はお金が無くてなにか食べたいと思ってもためらってしまう」という状況を強く認識するようであれば、逆効果である。

感情とか潜在意識とかをないがしろにしてはいけない。折り合いがついているかどうかは人によるものなので、正解はないが、「私は日に日に経済状況が良くなっている」と思うほうが受け入れやすいということもあるだろう。

ポジティブシンキングや光明思想などで行われる前向きな気持ちの刷り込みも、自分が拒絶していないかに気を配る必要があるのだ。

特に「うつはいつかよくなる」と願い続けて念じ続けて結局無理をしただけで、持続可能な生活を送れずに休職することになってしまった私のようなタイプは、気をつけたほうがよい。

自分が納得していない言葉を刷り込もうとしても意味が無いどころか逆効果なのだ。
これは引き寄せの法則でも同様で、まずは自分が納得しないことには始まらない。

何をしたらいいのか

うつを治していくという強い気持ちを持つことは、もちろん悪いことではなく、必要なことでもある。しかしながら、それだけでは足りないのだ。

うつを患っていると気持ちが穏やかではないし、集中力もない。だから、正しく強い気持ちを持ち続けるということは、休職中はリハビリの初期には無理な話なのだ。

気持ちの骨折中に気持ちの筋トレをはじめるべきではない。

まずは、気持ちを穏やかにすることだ。気持ちを穏やかにするにはマインドフルネスが安全である。

この書籍は分かりやすく、非常に丁寧で、物語としても面白いので、私は非常に気に入っている。

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