「もうダメそう?」うつによる休職からそのリハビリまでの過ごし方

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うつでの休職は、もはやよくあることになってしまっている感がある。しかしながら、当の本人にとっては初めてのことであり、外傷ならまだしもうつであるがゆえにパニックに陥るし、必要以上に自分を責めてしまう。

今回は、うまくやり過ごせる気持ちの持ち方をお伝えしたい。休職の文字が目の前にちらついているIT社会人の参考になればと思う。

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早めに休職

従業員が500人以上の比較的大きなIT企業となれば、同僚にはいなくとも、同じ会社にうつで休職している人がいるのではないだろうか。少なくとも、ネットでそんな話を耳にしたことはあるだろうし、その仲間になるほどには自分の状態はひどくないと考えていたりするのではないだろうか。

もし、そんなふうに考えているのであれば、即刻、心療内科にかかって休職をすすめる診断書をもらってほしい。

その根拠は以下の2つである。

  1. 自覚症状はあるがまだ対象外だと思っている
  2. 休職したら転落人生が始まると思っている

どうだろうか?思い当たる節があるのではないだろうか?それなら、もう、諦めてほしい。

既に転落は始まっている。もう、崖から落ちている。そして重力により、どんどん加速している。そんな状況であると認識してほしい。今ならまだ手に持ったそのハーケンだかピッケルだかを打ち込むことで大事には至らないで済むかもしれない。もう少し時間が経つとその手の中にある道具を手放してしまうこともある。

ぎりぎりになって手を伸ばして助けを求めても、そのあとは救われるだけというわけにはいかないのだ。やらなくてはいけないことがいっぱいある。書類を出したり、状況を説明をしたり、いわゆる健常者にとってもかなりのストレスを、ストレス耐性がない状態でこなさなくてはならないのが、いまの社会なのだ。

プログラミングと同じで、正常系では物事はサクサク進むが、異常系は考えることが多くて大変なのだ。理解されにくいしパワーもかかる。

まだ何とかやれそうなうちに休職するのが吉だ。もちろん、事前に上司には相談した方がいい。
相談できない上司なら、会社を辞めたほうがいい。弱みを見せると切り捨てられるのなら未来がないからだ。

好きなように寝て、好きなように食べる

医師に診断書を書いてもらったり、有給休暇を消化したり、その勤怠の手続きをしたりして、やっと休職である。しかし、休職しても意外とのんべんだらりとはしていられない。毎週病院に行って(頻度が決まっているわけではない)、毎月傷病手当金の申請をする必要がある。通院をサボると復帰しようと努力しているとみなされず、傷病手当が降りないことがあるので気をつけよう。

とはいえ、休職したら人心地つけるのは間違いない。そこでおすすめしたいのは自堕落な生活だ。

大したことはない。病人だと思えば、眠りたいときに眠って、食欲があればご飯を食べるだろう。病気なのだから、まずは回復するための行動をとろう。2週間くらい食っちゃ寝をしていてもいいと思う。昼夜逆転しても気にしないことだ。

通院がちょっとつらいかもしれないが、そこは隔週にするなりして調整して構わない。お医者さんと相談して決めていいのだ。なんといってもあなたは病気で休職しているのだから。

休職中に小さな失敗を繰り返そう

しっかり疲れを抜いたら、少しずつ日常生活を取り戻していこう。

まずは普通の時間に起きて、普通の時間に寝ることにチャレンジすると思うが、これが驚くほどできない。社会人失格だと頭を抱えることになるが、できないから休職していることを忘れてはいけない。

朝起きるために、色々やってみるといい。そして失敗していこう。

朝6時に起きて「うまくいった」と思ったけれどお昼に眠くなってしまってがっつり仮眠をして夜に眠れなくなったり、徹夜して20時に寝たものの2時に起きてしまって微妙なサイクルになったり、21時に布団に入ったものの寝返りを繰り返して朝がきてたり、同じ失敗を何度も繰り返したりするだろう。

この失敗は自分を知るための貴重な経験だ。自分がどういう特性をもっているのかを知る機会となる。よく「失敗を恐れてはいけない」というが、そういうことをいっているのではない。このフェーズでは必ず失敗をしなくてはいけないのだ。

そもそも、朝起きれないのは失敗ではない。出社する必要がないのが休職だ。あなたはインフルエンザで寝込んでいるときに、朝起きれないことで失敗したと思うだろうか?定時出社ができず仕事も満足にできない病気なのだから、できないことで気に病むことはない。それを少しずつ解消するために休んでいるので、すぐにできるのであればそもそも休職をしていないはずだ。

だから自分を責めないで欲しい。できなくて当たり前だし、どうやったらできるようになるのかを探る期間なので、黙々とトライ・アンド・エラーを重ねてほしい。

そして保守的になるのではなく、「ここで発散しようとしてお酒をのんだらどうなるだろう?」と敢えて失敗していくくらいがちょうどよい。その結果、朝起きれないどころか、1日何もできずにさらに次の日にも引きずるようなことになったら、安易にお酒で発散しようなどとは考えなくなるだろう。復職してからこれをやってしまうとちょっと大変になるので、休職中にトライしておくことはとても大切だ。

急には良くならない

原因がはっきりしていて急に悪くなったのであれば急に良くなることはあるだろうが、じわりと悪化していった場合は異変を感じ始めた時から休職するまでの期間と同じくらいの時間がかかると思ったほうがいい。元々遅刻しがちな人の場合は、根が深いことが多く、かなりの改革を強いられることになる。

今の段階でタフで明るく、活力に満ちた生活を送れるようになることが想像できないかもしれないが、周りの協力が得られるならばそれも可能だ。自分としっかり向き合うことで、悪いところを治すだけではなく、良いところを伸ばしたりすることができる。気持ちのグレードアップができれば人生のグレードアップもいずれ果たせる。

「なおったー!」と諸手を上げて叫びたい気持ちもわかるが、そんな分かりやすい瞬間は無いと思ったほうがよい。体を作るのと同じように心も作っていくものなのだ。その過程でいつのまにか幸せな人生を歩き始めていたといった「気づき」があるだろう。

原因があって結果がある。うまくいかないこと自体は問題ではなく、問題を解決していくことの繰り返しが人生である。そもそもその「問題」はトラブルのほうの「問題」ではなく、タスクのようなものであって、課題といったほうが適切だろう。課題は常に抱えているものだ。課題を抱えていないことのほうが問題であり、課題を抱えていることに喜びを感じられるようになれれば人生のグレードアップは近い。
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