ルーティーンとは
元来の意味は「決まりきったこと」ではあるが、ここで意味するのは決まった生活様式のことである。よくゴルファーや打者が球を打つ前にやるあれだと思ってくれても問題ない。
何かをはじめるために入れるスイッチのような行動のことである。
朝のルーティーン
一般的に朝から一日を始めるので、ここでは朝としている。一日をはじめるためのルーティーンについて考えてみよう。
球を打つときのルーティーンの感覚だとちょっとした簡単な動きを想像してしまうかもしれない。しかし、あれは最後の仕上げの動きであって、当然頭も体も既に起きた状態で競技に臨んでいる。
朝のルーティーンとは、頭と体をスムーズに起こす行動になる。頭も体も暖機運転が必要なので、最低でも30分はかかると思ったほうがよい。
私の朝のルーティーン
- LEDライトのタイマーを使って決まった時間に擬似日の出を作る
- バイブに設定した目覚ましで起きる(起きる時間は3段階用意してあり前日の夜に時間を決める)
- お風呂を沸かす
- 弁当を作る
- モーニングノート(モーニングページ)を書く
- 湯船に浸かる
- 読経をする
- 瞑想をする
すべてを毎日実践しているわけではないが、私の朝のルーティーンはこんな感じだ。このあいだにお通じがくればパーフェクト。おおよそ気分よく出社ができる。
ちょっと注釈を入れさせてもらおう。
LEDライト
スタンド型のライトで光の方向を若干上向きにセットしている。5時15分ごろに点灯するようにセットしてあり2時間経つと消える。一回セットしておけばこれを毎日繰り返してくれる。
バイブ設定の目覚まし
スマホの目覚まし。音は鳴らさずサイドテーブルにおいたときのバイブの響きで起きることを期待。設定は5:30、6:30、7:20としていて6:30を常用。ちなみに8:05に家を出れば間に合う。LEDライトとの合わせ技で、二度寝はするが寝坊はまずない。
お弁当
自炊男子であり、通勤している以上、お弁当男子にならざるをえない。節約と栄養コントロールのための策ではあったが、結構楽しく料理をしている。お弁当率は結構高く、ランチの外食は月に2回程度。
実はお弁当ブログを開設していて、お弁当動画のユーチューバーでもある。
モーニングノート
原書(英語)ではモーニングページといっているようだが、ノートに書きつけるのでノートとしたほうが日本語として私にはしっくりくるのでこう呼んでいる。ブログ系女子がモニペと言い出してその響きにイラッとしたから絶対に使わないと決めたのは内緒だ。
お風呂
寝汗?を流し、体温を上げ、リラクゼーションも提供。朝のルーティーンの最重要項目。
会社の元同僚が「俺、朝は絶対に風呂に入らないと無理」といっていたのを聞いて、「お風呂ってそんなにめざまし効果があるのか!」と思ったのがきっかけ。
彼は熱いシャワーだったと思うが、私はぬるい湯船に落ち着いた。入浴剤を入れることもあるが10分以上入ることは珍しい。
実は熱いお湯は部屋に戻った時に温度差で力が抜けてしまって二度寝上等になりやすい。
朝の時間がないと焦りがちな気持ちを抑えるのと、流水より湯煎のほうがあたたまる時間が短い上に温まり方も均等という事実により、シャワーでななく湯船INを採用。
瞑想
5~10分程度のマインドフルネス。呼吸を数えるといういわゆる数息観を採用。何度やっても心さまよいだしまくりである。
さまよいだしたことに気がついて、「今ここ」に引き戻すということこそが重要なのだと理解できれば、これまた楽しい生活様式である。
あなたの朝ルーティーンは?
私は朝ごはんを食べる習慣がない。なので、旅行でもしないかぎり朝ごはんは食べない。(旅行先の朝ごはんはとても美味しくもりもり食べる。)
このまま参考にすることはできない人も多いだろうが、要点は3つだ。
- 体を温める(風呂)
- 体を使う(弁当をつくり読経をする)
- 頭を使う(モーニングノートを書き瞑想をする)
体を動かせば頭も動くので、私の優先順位は体に関するモノのほうが高い。それに、やはり体が動かないとお通じがこないので、どうしてもお腹痛いおじさんとしては優先順位が上がらざるをえない。
夜のルーティーン
夜のルーティーンとは、寝る前の行動様式を指している。寝るための自分なりのお作法というわけだ。
しかしながら、夜に関しては私はルーティーンを持っていない。まずは朝できっちり締めれば、夜は自ずとなんとかなると思っていたからだ。
事実、今の今まで夜のルーティーンは自然や科学の動画をBGVで流す程度のことしかしていないし(小難しい話をする落ち着いたナレーションの声に安らぎを感じて眠りやすくなる。)、それで何とかなってきた。
だから、優先順位としては朝のルーティーンを実践するところからだとは思う。
私の考えた私の夜のルーティーン
そうはいっても、無為にだらだらと遅くまで起きていたくないときもある。例えば、連休最後の休みの日の夜はそうなりがちだ。朝のルーティーンをしていたとしても昼にだらけてしまってそのまま夜に繋がる場合が多い。
- 運動
- お風呂
- 読書
今の私にはこんな感じのルーティーンが良いのではないかと思っている。
運動
寝る前に運動をすると目が冴えて云々ということをいう人もいるが、そもそも運動の時間も強度も分からない状態でそんなことをいうとは、ただ単にその人が運動が嫌いなだけなのではないかと思う。
どんなに激しい運動でも5分もすれば脈拍は戻るし、運動が終わってすぐに寝るという段取りでもない。
ちなみにこの運動は心拍数をあげる少し強度の高い運動を想定している。前提として、私は月間150km走る上に、マスターズスイミングをやっていて、月一回会社でフットサルをしているというのは考慮してもらいたい。
会社の仕事はほぼデスクワークなので、体は緩んでいても頭は覚醒モードが続いていることが多い。このまま休ませるのには時間がかかる。りきんでからのほうが、何処にちからが入っているのかが分かるので緩ませやすいそうだ。
運動をしない人がこんなことはできないだろうから、ぐーっと力を入れてから力をフッと抜くのを肩や首、手の指や足の指で何回か繰り返しても効果はありそうだ。
お風呂
運動をしたら汗をかくのでお風呂というわけだ。
温めのお湯に入って、これまたしっかり汗をかく。運動の汗と半身浴の汗で汚れの大半は流れだしてしまうので、石鹸すらあまり使わない。整髪料を落とすのに少し使う程度だ。
お風呂の温度は好みでいいと思う。
運動の代わりに熱いお湯に入って、一旦ぐっと緊張させるのもありだ。適度に冷えた室内に戻れば、大きなため息一つで体の力もすーっと抜けていくのではないだろうか。
私は先述のとおり、朝に熱い風呂に入ってしまったことで会社に行く気が失せたこともあるので、逆に考えたら夜の熱いお風呂はかなり有効なのかもしれない。
読書
ここでテレビやゲーム、お酒に走らないのがポイントだ。
読む本も、小説のようなハラハラワクワクを誘うようなものではなく、実用書などのストーリーが無いもののほうがよいだろう。いわゆる眠くなってしまうような本をチョイスする。(テレビやゲームやハラハラワクワク系の本をお風呂でやるのはいいと思う。)
読書はソファーなどベッドとは違う場所でやる。ベッドは飽くまで寝る場所なので別のことをしないほうがいいらしい。いまいち納得はできないが、敢えてやるなということをやる必要もないので、守ることにする。
最後に
重要なのは朝のルーティーンと日中の過ごし方であって、夜のルーティーンはそれこそ最後の仕上げと言えるだろう。夜になってしっかり眠れるように慌てたところでもう遅い。
ぶっちゃけ、朝起きて、日中を通して体をしっかり動かしていれば、脳内で起こっている結構深刻な状況もふっ飛ばしてくれることを体感してしまったので、テクニックを駆使して楽して成果を手に入れる手法には懐疑的である。
「楽してどうこうしたい」という気持ちこそが幸せを感じることができない元凶のように思える。コツコツやっているこの状況自体を楽しむことができれば、最強なのは考えるまでもないことなのだから、未来を夢見る習慣自体を排除するのが先ではないかと感じている。(過激派発言。)