復職後の集中力のなさに驚くのは当然のこと

休職があけていざ職場に復帰すると自分の集中力のなさに驚くものだ。1時間程度の通勤でもうヘトヘトで、座っていることすらつらい状態。それは私にもあったことだ。

主治医と相談して復帰をしたのなら、恐らく時短出勤をすすめられて、そのようにしているだろう。いくらお金が厳しいからといって、いきなりフルタイムで働くのは無理だ。上司も「休んだのだから元気いっぱいになって復帰してくる」と思っているかもしれないが(私の上司もそう考えていたことを面談で教えてくれた)、そこに至るまでには長いリハビリが必要なのである。

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10分ももたない

デスクについて作業をはじめてもすぐに疲れてしまう。もう眠りたい。そんな感じになっていないだろうか?

そう。はじめは私もそんな感じだった。

とりあえず「座っていることが今の仕事」と思うのだが、そんなことでなんとかなるほど気力はないはずだ。なんといってもあなたが患ったのは気力が尽き果てる病気なのだから。

やることをすぐに忘れてしまう

以前はメモをとるにしても複数の案件が並行していたときくらいだったかもしれない。復帰そうそうは今日やることが複数あるだけで混乱してしまう。混乱というか、頭が真っ白になって、次にやることがなんだか忘れてしまう。

非常にいたたまれない気持ちになったのを覚えている。「もう、社会人として生きていけないのかな」とまで思えるほどに記憶できないのだ。

優先順位が決められない

複数のToDoがあると今やっていること以外を忘れてしまうので、メモをとるようにしたものの、どれを先にやっていいのか分からなくなってしまう。

比較しようにも比較材料を並べているそばからもう一つの作業内容を忘れてしまうのだ。

能力障害は一時的なもの

こんなことではもう社会人としてやっていけないと愕然としていたが、そのうち回復するようになる。安心して欲しい。

こういう事態が起こっている理由は、脳内のメモリ(ワーキングスペース)が足りなくなっているためである。

いろいろな感情(主に不安)でワーキングスペースが溢れかえってしまって、別のことを考える余裕というか、まさにスペースが足りなくなっているのである。

頻繁に面談をする

不安の主な原因は、恐らく「上司や周囲からどう思われているのか」といったことがいちいち気になってしまうと掴みどころの無いものだと思う。

これに対処するには、上司の時間をとってしまって申し訳ないが、上司と面談するしか無い。

「時間をとって申し訳ない」といいつつも、上司のためにも遠慮をしてはいけないことである。自分の部下から退職者がでて評価されることは普通はないからだ。これは上司の大切な仕事でもあるのだ。

面談では自分が不安をもっていることを話し、そんな不安は無用であるという確証を上司から得るのだ。

このあたりのコミュニケーション不足がウツをひどくしていった原因だと思われる。

復帰の最初のこの段階でこういうやりとりをするのは非常に苦しくつらいことではある。

しかし、このタイミングでやらないと逆戻りだ。これは絶対に必要なことであるので、ここからは逃げてはいけない。不安をコミュニケーションで解消していくのだ。

なお、ここで「そうだよ。お前のせいで云々」と苦言を呈するような上司は、管理能力がないと言わざるをえない。その場合は退職を考えるのもやむを得ないことだと思う。

付箋を使う

不安を面談で徐々に解消するという方策をとったところで、ガバッとワーキングスペースが広がるわけではない。簡単にリセットというわけにはいかないのだ。

そこで、考えたことや不安ややることを付箋に書いていくのだ。そして、机にペタペタと貼っていく。

そこで、「これは単なる不安」とか「これは今日やること」と仕分けしていくのだ。1枚に対して判断を繰り返していくだけだから、ワーキングスペースがあまりなくても何とか先にすすめる。

不思議なことに、こうしていると不安も減ってくるので、ワーキングスペース自体も広がってくるので、だんだんスムーズに処理できるようになる。

半月くらいやっていると、なんでこんなことをしていたのか分からないくらい回復し、付箋に書くこと自体が面倒くさくなるので、自然と卒業のときを迎えることができるだろう。

ストップウォッチを使う

あまり意味がないと思うかもしれないが、そうでもない。

実は「もう座っているのもつらい。ツイッターでも見てやり過ごそう・・・。」と思って見ているそのSNSやネットサーフィン自体が気持ちを消耗させていることがある。

まさに悪循環なのだ。

そこで、ストップウォッチを使って作業している時間をはかり、ちょっと休憩するときは時間を止める。これはアプリとかデスクトップのツールではなく、ストップウォッチであるほうがよい。

体でスイッチを押して明確にオンとオフを切り替えるのだ。

今、自分がそれ用に買ったストップウォッチの購入履歴を探してみたら4千円以上するものを買っていた・・・。疲れていたのだろう・・・。1000円くらいからあるのでAmazonで探して欲しい。

「頑張ります」とは言わない

結局、上司との面談を軸に、仕事の仕方や時短出勤の期間などを決めていくことになるのだが、やってはいけないのは「頑張ります」である。

これこそがウツをウツにたらしめた原因ともいえる。

「頑張る」というのは上司からすれば努力目標ではなく、結果をコミットしたとみなされるわけである。

なので、あなたは実現が難しいことを伝え、実現可能なゴールをすり合わせなくてはいけないのだ。むしろ頑張るのはこのすり合わせなのである。

自分が全部ひきとってしまえばすり合わせる必要がないということで、今まで背負ってきたのだろう。

しかし、それでは何も変わらないのである。このすり合わせこそが頑張りどころであり、逃げてはいけないのである。

最後に

この「すり合わせ」は本当につらく難しい。本当に大変でしょうがなかった。

でもこればかりはしょうがない。

傍から見て復職したあとに状態が急変して悪化したように見えるのは、「ワーキングスペースの喪失」と「ゴールをすり合わせることと向き合うこと」に失敗した結果なのではないかと推測している。

本当に、この時期はあっちもこっちも悪循環の最中で大変なのである。休職でお金もなければ人の目もつらい、体力もなければ気力もない。ビクビク震えて上司に「自分にはできないのでなんとかして欲しい」と相談を毎週のようにする。

しかしやらねばならぬ。

頑張っていきましょう。乗り越えられます。諦めなければ大丈夫。

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