うつの休職中にはじめてはいけない

うつになって休職となり、最初の1週間くらいは死んだように眠り、昼夜逆転を繰り返し、そしてやっと食欲が戻ってくる・・・というようなプロセスを辿ったと記憶している。

みなさんが同じような経験をしたかどうかは分からないが、考える余裕が出てくると今度は焦りが生まれてくる。

考える余裕が出てきたといっても、人心地とは程遠く、頭のなかでは不安でいっぱいである。漠然とした不安に覆い尽くされるようで、これなら余裕なんてない方がいいと思えるほどだ。

こうなると、焦りのあまり、何か手を動かそうとするようになる。勉強をしようとしたり、恐らくは何とかできそうなところで、ブログを書こうとしたりするようになる。

残念ながら休職中のブログはちょっとおすすめできない。

まず、長文が書けない。頭のメモリが全然足りないので、話を組み立てることができないのだ。これには本当に驚愕する。「こんなに馬鹿になってしまっては、もう社会復帰できないのではないか」と考えたほどだ。

それから、どうしてもネガティブなことを書き綴ってしまうので、黒歴史になる。それに会社の関係者が見ているかもしれない。会社の関係者がそのブログを見て何かをするわけではなくとも、自分で勝手に疑心暗鬼になってしまうことも考えられる。

少なくとも休職中は、オフラインの日記にしておいたほうがよい。SNSをするにしても、捨て垢のつもりで鍵をかけて、ごにょごにょしておいたほうが精神衛生上、良いと思う。

閑話休題。

結局のところ、この休職の時期は、もう脳が変質をしていて、正常な思考がしづらいカラダになってしまっているので、そこに別の負荷をかけるのは得策ではない。つまり、何かを始める時期ではない。

そもそも、なぜ休職をしているのかを考えてもらいたい。(なかなか難しいことだが)

色んな物を背負い込んで、回らなくなってきてしまって、ついに回路がショートしてしまったのだろう。そして、頭のなかでは不安回路が誤作動を起こして、警告を鳴り響かせてしまっている。

まず、何かを始めるという発想を捨てよう。さもなければ、すぐに警報が鳴ってしまって動けなくなるだろう。そうではなく、何もしないという自分にOKを出そう。

骨折した状態で走り出す人がいたら、諌めるだろう。

うつは心の風邪ではなく、骨折だ。まずはくっつくのを待つことだ。そして、なぜ骨折したのかを研究することだ。人生の走り方にどこか無理があるのだろう。走り方を直さない限り、また骨折をするだろう。

ともかく、休職している状態ならば、安静にしておくことだ。

何もしていないと不安でどうしても焦ってしまうのなら、小説や映画など、特に伝記のような人の一生を描いたものを、読んだり鑑賞したりしよう。人生の多様性を感じることができれば、自分らしい走り方のヒントが得られるかもしれない。(だからといって、赤ペンをもって線を引きながら読むのは、やり過ぎだ。)

人の生き方に触れる機会を得ることだけが、休職中に例外的にはじめていいことなのではないかと考えている。

実学ばかりやっていては、バランスがとれない。もしかしたら、そのバランスの悪さが「骨折」につながっているのかもしれない。(違うかもしれない。とにかく焦らないことだ。)

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