うつはスパッとは治らない

うつは「完治」ではなく、「寛解」という。一度なってしまったら、いつ再発してもおかしくないからだ。

うつというのは風邪とは違い、大人しくしていれば治るものではない。

酷いストレスを受けて、脳が変質して、不安というアラートをずっと鳴らしている状態なので、一度ストレスを軽減して、それから今度は脳の回路が不安の回路を通らないように、自分と向き合って工夫して生きていかなくてはいけない。

そして、まるで一度自転車の乗り方を覚えたらずっと忘れないように、うつが治ったように思っても、何かの拍子にすっと以前の不安回路に入ってしまうことがある。(自転車の乗り方と違って不本意ではあるが・・・)

それは、寛解しても同じことである。

一直線に右肩上がりに回復していくわけではなく、波を打ちながら推移していくものであり、あるところで停滞してしまうこともあるし、ぐぐっと悪くなることもある。順調かと思って油断したら、急にがくっとくることもある。

これはやはり、うつだった期間が長いほど、回復にも時間がかかる傾向にある。

うつになったことがない人は、このことが感覚として全くわからないようだ。特に、寛解したあとだとその表現が顕著になってくる。

私事で申し訳ないが、私の上司はこちらの調子が悪いときには呼び出しをして「休日の過ごし方をもう少し考えていくべきなのではないか?」などと的の外れた説教を始めるようになる。よく分かっていないながらも、なにかをケアらしきことをしたという実績づくりなのかもしれない。

結局、私の上司はうつにたいしての理解があまりできていなかったようである。これは諦めるしかない。また、あからさまに「またうつになるんじゃないか?(勘弁してくれよ)」というような圧力がかかってくるのもやむを得ないところがある。

やはり、遅かれ早かれ、転属や転職をするのが、より良いコンディションを維持していくためには必要なのかもしれない。同じ環境では、また繰り返したとしても不思議ではない。

現状の材料でなんとかしようと工夫することも必要かもしれないが、ふっと顔を上げて周りを見回してみることも必要だ。ただ、辞めるにせよとどまるにせよ、自分の意志できちんと決めて行動することが何よりも大切だ。

すぐに治らないし、ぶり返すこともあるということは、周りとのわだかまりを引きずるということでもある。現状の環境にこだわり続けるだけでなく、タイミングよく環境を変えてみるのも一考である。自分の生き方なのだから、しっかり推敲して決めていただきたい。

重ねて私事になるが、2018年1月をもって14年ほど勤めた会社をやめて、別の会社で働くこととなった。以前の上司が会社を立ち上げてそこからヘッドハントを受けた形であるため、労働条件はすこぶる良い。本当に恵まれていると思う。これからが私の正念場というわけだ。

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