自分のことでありながら「気がする」といっているのは、休職したのが9年以上前の話だから。
自分の記事を見ながらそのときの気持ちを思い出している。本当は、そのときの日記というか書き出したものを見るのが一番気持ちが分かるのだが、ブログ記事をさらっただけでも、結構ひどいことを言われていたり、されていたりして、「おやおや?」という気分になってくるのでそれは控えたいと思う。
別の会社であったり、別の部署であれば、それはそれでほろ苦い思い出として処理できるのかもしれないが、当時の上司は今の厳然として上司であるので、今は封印しておくのが賢明だろう。
傷病手当の書類が面倒
お手当てを出してくれるのが保険組合であるため、結構ちゃんとした書類を作らなくてはいけない。
病気を治すために治療をしていることを証明する必要があり、通院実績などをきちんと書かなくてはいけないし、不備があると電話がかかってくる。
また、送り先は会社の人事総務になるが、送るための封筒を用意する必要があるし、書類そのものもプリントアウトしなくてはいけない。もちろん、切手もいるし、出しに行かないといけない。
それから、意外と盲点ではあるのだが、封筒を閉じるには糊とかテープが必要になるので、それも用意しないといけない。
まるでハローワークに通っているかのような気分になる。
(もっとも当時はハロワに行ったことはなく、その後、転職した会社が倒産してハロワに行くことになって、「ハロワというのはなかなかくるものがある」ということを知るわけだが・・・。)
要はサポートを受けるための義務を果たさなくてはいけないので、「休職するほどに疲労困憊な状態なのに、こんなことをしなくてはいけないのか」と、悲しくなったことは覚えている。
お金がない
給与の3分の2が出るからそこそこいけるだろうと思いきや、そんなことはない。
厚生年金は会社側が負担してくれる分が結構大きかったりする。
給料は税金なども天引きされてくるので、入ってくるお金は手取りであるのだが、休職中は税金がかかってくるのでお手当てからどんどんお金が出ていく。
そしてそもそもの話なのだが、入金が遅い。
人事総務に送られた書類は、人事総務で処理した後に保険組合に送られて審査されるので、申請したら翌月に入金があるということはなく、少なくとも2か月くらいは待つことになる。
「そういうことは休職するときに言ってもらわないと!」と思ったけれども、「お荷物だけれども、かわいそうだから救済してもらう立場なんだ」と考えてしまうと、さらにメンタルが削られてしまう。
このままでは立ちゆかなくなるので、回らない頭をフル回転させて、固定費を下げていくべく努力することになる。
当時はアプリ開発用にiPhoneを持っていて、通話用にガラケーを持っていたが、iPhoneを解約した。フィットネスクラブも月会費がかからない都度払いに切り替えた。実質、休会である。
もちろん、何もしていなくても、住居がある以上、もろもろの支払いは発生する。
この生きているだけでお金がかかっていき、それを支払えない感じが、「生きている価値がないのではないか」という気持ちを加速させる。
そして悪化する
こうしていろいろなダメージを受けることになり、何も知らないときは「1か月休めばなんとか回復するのではないか」というふうに抱いていた甘い期待は打ち破られ、3か月以上休職することを余儀なくされる。
私も半年くらい休職した。
これまた休職期間は勤続年数で上限が決められており、使い切ると退職することになる。世知辛いというほかないが、営利団体である以上、やむを得ないことである。
実家に帰れるのであればそうしたほうがいいかもしれない。
私の場合は、自分の部屋はとっくになくなっていたので、帰っても居場所もないので一人途方に暮れていたように思う。
当時の友人は「気持ちの問題」と言い出すタイプの人間であったため、疎遠になって、そして縁が切れた。
休職1か月目が一番しんどいので、ここは踏ん張りどころと思って、命を粗末にしないようにしてほしい。