最初の禁酒以外は自分から動くことで自浄作用を促すという処方箋である。ここでは5つしかあげていないが、応用はいくらでもきくだろう。
お酒を飲まない
感情を麻痺させてくれるような気がして思わず手を出してしまうが、気持ちが下がり傾向のときはその気持ちを更に加速させる代物だ。睡眠の質を下げるし、悪夢も見やすくなる。朝の目覚めは最悪だ。
お酒は良いことがあったときに楽しく飲むもので、ハレの日のものだ。憂さ晴らしをしようとしても、結局は逆効果になるのは賢明な読者ならご存知のことだろう。わかっているのなら、ここはぐっと我慢である。
おすすめはハイサワー。強炭酸でスッキリ感があり、ビールやハイボールがメインの酒飲みなら結構満足度は高い。
また、ハーブティー(ローズヒップ・カモミール・ミント)や煎じ茶(ゲンノショウコやどくだみ茶・はぶ茶など)を作り置きしておくのもよい。水筒に入れておくだけでなく、冷蔵庫にストックしておいて、飲むときに温めるのもいいだろう。
本を読む
マイナスの考えが渦巻くときは、プラスの言葉を頭に入れていくのが効果的である。映像よりも本のほうが明確に文章として頭に入ってきて、しかも他のことを考えていたのでは読めないので、マイナスの感情を追い出すのにも役に立つ。
童話でも自己啓発の本でもよい。元気が出るお気に入りの本があるとなおよいだろう。本は何度繰り返し読んでもいいのである。
運動をする
いますぐランニングシューズを履いて外を走ってくるというまさに文字通りのフットワークの軽さがあるのであれば、こんな記事は読んでいないことだろう。
もっと手軽なもので良い。ダンベルをちょいちょい動かす程度でも、握力を鍛えるのでもよい。バランスボールに座るのでもよい。とにかく、手軽に取り掛かれるものであることが重要だ。
ちょっと触っているうちに少し楽しくなる感じがしてくるだろう。これが不思議なことに、身体を動かすと確かに何かが変わることが実感できる。身体を動かすことで、身体を動かすことにふさわしい脳内物質がでてくるのだ。
半身浴をする
お風呂は心の洗濯なのかどうなのか、ただ、お風呂に縛り付けられることで、余計なことをしなくなるのと、部屋着で布団にくるまっているのであれば、次の行動へのトリガーとなる。
お風呂に入りながらいろんなことをしてしまうと、効果は薄れてしまうかもしれない。しかしながら何もしないと考えに沈んでしまうかもしれない。
おすすめなのは、泡風呂である。無心で泡を立て、もふもふすることで結構リフレッシュできるものである。慣れてしまうと高い頻度で使える方法ではないが、やったことがないのであればおすすめである。
世の中には意外と合法でお金がかからない楽しいことで溢れている。
瞑想をする
正確には瞑想の練習ということになるだろうか。
ここでいう瞑想というのはただ無心になるということではない。いわゆるマインドフルネスと呼ばれているものだ。過去や未来のことに考えを彷徨わせていると気がついたら、いまここに気持ちをもどすというテクニックである。
ここで重要なのは、無心であることを追い求めるのではなく、「いま心が彷徨った」と気がつくことである。「いま余計なことを考えていた」ということが日常生活で気がつくことができるだけ、言い知れぬ不安はかなり軽減できる。
まとめ
嫌々やっても効果はあるが、障壁は下げておくに越したことはない。要は流れを変えればいいのであって、そのもの自体の効果を求めるのは、習慣化してからでよい。
例えば机の上にゴルフボールを2つ転がしておいて、それをもてあそぶというのでも一向に構わない。
ポイントは受動的なものではなく能動的なものであることだ。SNSのタイムラインに貼り付いたり、流しっぱなしの映像をただただ眺めているようだと、むしろ悪くするだろう。