間違えていいからリカバリーを気にしよう

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うつ克服のブログを見ていると「~すべき」「~してはいけない」という言葉が目につく。かくいうこのブログもそういった言葉を連ねている。それは「痛い思いをしたから無用な失敗をしてほしくない」という気持ちの表れであって、厳しく指導したいわけではない。

最近思うのは「間違えることも含めて克服なのではないか」ということだ。

間違えたことで身を持って知るということは意外と重要な事で、取り返しが付く程度の間違いなら、むしろOKなのではないかと思う。

ただ、間違えの取り返しがつくかどうかの判断をうつの人がうまくできるとは思えない。そこで、「こういう場合はこういうリカバリの方法があるよ」という情報がとても有用なのではないかと考えた次第だ。

SNSでのネガティブ発言を注意された

FacebookやTwitterでかまってちゃん発言をしたことで、SNS上でコメントやレスで指摘を受けた場合は、間違ったと思うのであれば、シンプルに謝ってそのあとはそのSNSから離れよう。リアルで指摘を受けた場合は、発言自体を消してしまって構わないだろう。

うつのネガティブモードなのだから、何をしようとしても疲弊するだけでいいことは何もない。炎上していようがなんだろうが、速やかに離れるのがいいだろう。アカウントは消さないほうがいいとは思うが、消してしまったのであればそれはもうしょうがないことなので、とにかく関わらないようにすることだ。

ネット上でのコミュニケーションはナーバスなものなので、思い煩うことがあったのなら離れることだ。「離れる」という宣言もしなくていいし、してしまったのであれば、それはそれで速やかに離れればいいのだ。

深酒をしてしまって二日酔いで出社がつらい

お酒が好きな人はお酒に逃げてしまうこともあるだろう。

そこで問題なのはお酒を飲んでしまうことではなく、お酒を飲まずにはやっておれないという気持ちの方である。お酒の方ばかりに気を取られてはいけない。頼ってしまったのが、たまたまお酒だっただけのことだ。

この場合、出社しないほうがいい。

理由はどうであれ、お酒臭いまま出社するのは印象が非常に悪い。「気分が悪くて出社できる状況ではないので」などの理由で休んだほうがよい。お酒に逃げてしまった止むに止まれぬ事情みたいなものには、世間は冷たいものなのだ。

常習化してしまうのであれば、それこそお酒のほうでお医者さんに相談したほうがよいだろうが、うつのリハビリ中と知られているのであれば、馬鹿正直に逐一会社に状況を伝える必要はないだろう。もちろん、お医者さんには包み隠さず伝えたほうがいい。

そもそも失敗自体が怖い

失敗は誰でもするものとは分かってはいるものの、もう後がないと考えるのがうつ。「このまま治らずに会社をクビになったら野垂れ死んでしまう」と思うのは無理からぬこと。

ただ、「治らない」と決まったわけでもなく「クビになる」ことも決まっておらず、クビになったところですぐに死ぬわけではない。まだ来るとも分からず、備えようもないことに怯えて生きるのは、不安を先取りするだけでなく、不安を呼び寄せているのだ。いわゆる住所不定無職でも、死ぬ気がなければそう簡単には死なないのである。のたれ死にそうなほど瀕しているのであれば社会保障も受けられるだろう。

不安に思うことは本能であり、それを否定する気もないが、本能のなすがままになってもいけない。パターンにすがるのではなく、かといってパターンを軽視するわけでもなく、その都度検証をすることが克服への近道ではないかと思う。

そもそも、「失敗」と思っていることが、本当に失敗なのかを考えなおすところからはじめてほしい。

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