困っているときは指名する
例えば、路上で誰かが怪我をしたとき、人はたくさんいるのに誰も救急車を呼ばないということがある。もし、呼んでも「大したこと無い大丈夫」なんて言われたら、立つ瀬がないし、ただのおせっかいだと思ってしまうのだろう。
そんなときに「そこのあなた、救急車を呼んでください」と指名をすると、事態が変わる。その人がもし助けてくれなかったとしても、今は助けを求めている状態で、しかも誰も助けに入っていないということが周知される。
手を貸してくれる人は多い
指名をされなくても「助けてください」と言われれば手を貸す人は多い。ただ、助けを求められなければ、迷惑かもしれないので気になっても何もしないという人もいるだろう。
知らない人が困っていても、声をかけるのには勇気がいるのだ。それが、困っているかどうかも分からない状況だと、なかなか声をかけようとは思わない。私も「手伝いましょうか?」と言って断られたことが何度もある。
路傍でのたとえをしてしまったが、職場でも家庭でも程度は違えど同じことである。困っているというサインを出さないと、助けていいのか分からないものなのだ。
解決よりアラート
自分一人でなんでも解決することを誰も求めてはいない。もちろん、他の人も自分のことで忙しいのであなたのことをずっと見てはいられない。
ただ、忘れて欲しくないのは、あなたが困るということはあなたのまわりにいる人も困るということだ。子どものときの「宿題できずにすみませんでした。」というのとは全く状況が違う。